俳優・篠原篤さん

映画「恋人たち」
【自分に興味を持ってくれない夫と気が合わない義母と生活している女性、同性愛者で完璧主義の弁護士、妻を通り魔に殺害された夫を中心に物語が展開。篠原さんは、無差別通り魔殺人事件によって妻を失った男という役です】

──篠原さんは、映画「恋人たち」でキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞や
日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました

ワークショップ形式のオーディションを橋口監督がやって、それに参加したことが出演するきっかけでした。
20代の後半に映画を作ったり、”誰も出してくれないから、自分で作るしかねーか”と思って、やったんですけど（笑）。
それまでに、ちゃんと役をもらって、というのはなかったですね。エキストラに毛が生えたようなことをやったり、それでも嬉しかったですね。

僕は結婚したこともないですし、大事な人を亡くしたことがないので……現場の途中から、そこで初めて経験していくというか、その悲しみって経験したことないですよね。実際に現場では橋口さんが”そこまでいけ”と、言っていて。
いろんな合わせ技で”アツシ”というキャラクターを作っていくんですけど、最終的には、本当に”それは僕自身だった”とならないと出来ないと思ったんですね。
だから、現実と境目がなくなるというか……終わった後もすごくしんどかったですね。

○公開情報
篠原篤さんが主演を務めた、映画「恋人たち」のDVDは9月7日リリースです。

「詳しい情報は映画「恋人たち」公式ホームページへアクセス！」