マンボウやしろさん

──”ブサイクは下北沢を歩け！”

これはやっぱり、アンダーグラウンドっていう素晴らしい言葉がありますので。
例えばテレビのチャンネルよりも、ラジオの周波数にブサイクは合わせろっていう、ラジオを聴いてくださっている方って、どこか余白を楽しんでくれたり、言ってることを聞いてくれるので。
ラジオ聴いてますっていう人の方が、ブサイクに寛容だったり、そういう傾向はブサイクのプロとして数十年生きてきて感じていますし。その延長線上には、下北沢はあると思うんですよ。
あと、本に書いてありますけど「美大生を狙え」とか、美的感覚が少しずれているというだけで僕らにとってはチャンスなんですよ。
ブサイクはこれをしちゃいけないっていうのから始まって、こういう女の人だったらチャンスあるんじゃないかみたいな（笑）。
本当のイケメン好きを狙うのは厳しいと思うんですよ。そういう人は、むしろこっちがお断りしていいと。
世界を変えるほどのポテンシャルのブサイク、ブスという顔を、わざわざ見た目しか考えられない奴には渡すなと！（笑）


──”ブサイク解放宣言！”


「荘子」という中国の本に、哀駘它(あいたいだ)という偉人が出てくるんですけど。
とてつもなくブサイクなんですけど、どんな男の人もずっと一緒にいると哀駘它と離れたくないと言いますし。どんな女性でも、愛人でもいいから、哀駘它の近くにいたいって言うんですって。
何故かっていうと、ブサイクなのに穏やかに生きてるからなんですって。人間って、自分よりブサイク、ブスだなっていう人を無意識に下に見てるんですよ。
でも、その人が自分よりも穏やかに生きてるっていうことで、自分も見た目から解放されて…ブサイクが穏やかに生きることで世界は平和になっていく、それくらいのポテンシャルがあると思っていて。
”中身が違った、よくわかんないけど違う！”とかで、3ヶ月くらいで別れる人ってけっこういるんですよ。ブサイク、ブスは絶対にそんなことないです！
みなさん、見た目、見た目と言いますけど、実は見た目はそんなに大事じゃないよっていう解放宣言です。


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